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2011/02/25 (Fri)
古い文章が見つかったんで ここにUPしときま

ラベの過去 背景話数点になります

出てくる人だれだといわれてもたぶん
みんな引退済みかと思われますが  まあ 。。。ねw


とりあえずこれは世界に落ちたときの話

「死んでしまえっ!滅んでしまえ!」
その叫びにも似た声をおれは身動きも出来ない暗い箱の中で聞いていた
他に聞こえる音はおれのいる箱に何かを打ち付ける音
ジャラジャラという金属の鎖のようなものを箱の上で動かしているような音
その音のほうが稀で、ずっと誰か彼か入れ替わり立ち代りおれのいる箱に向かって滅してしまえと叫び続けていた
歩くことはおろか、立ち上がるのさえやっとな小さなおれを箱に押し込め、大勢の大人は呪っていた
中にいるおれは何故かそれを反論することもせず、ただ
――ああそうなのか、自分が死ねば全て上手く行くのだ―――とそう考えていた

「お前が全ての厄を背負って滅べばおれ達に幸せがくるんだ・・!」

誰かの叫びとともに、おれのいる箱が宙に持ち上げられたのがわかった

「桜咲月二の重なる日に全ての災厄を神の穴に討ち捨てよ!」

そして・・・
災厄は死ぬはずだった・・・
死ねばきっと本当に幸せは来たんだろう
だが彼らが拾ってきた幼子は普通では死ねない体質だった


すこし大きくなったおれがたぶん其処であろう所を訪ねあてたとき
その集落はとても人がいたとは思えないほどの荒れ方だった

おれは、自分を罵り殺した奴らに何故か罪悪感を感じていた

―――自分さえ死ねば彼らはきっと幸せになれたに違いないのに


立つことさえやっとの幼子を生きたまま棺に放り込み、全ての罪を着せて滅そうとしたもの達に、何故罪悪感を感じなければいけないのだろう、そう考えてみてもその気持ちは消えることなく、この集落が荒れたのもきっと自分のせいなのだろうとそう思いつつ其処を後にした


全てはきっと其処から・・・・
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