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小鬼の日常 およびそれ関連のお話など わからない方は回れ右奨励
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その竜
2012/07/05 (Thu)
真名はまだ授けてないし授けても呼べないしといろいろ思い悩むわけで






とりあえず 砂の国の悪夢にはこの仔竜はでてきませんけどね (ぁ



出かける支度をして部屋のドアに向かったとき、視線を感じて振り返る。
見つめる赤い目。
友人のところにいる水の仔竜より一回り大きい黒い竜。
翼はあるから飛べるのだろうとは思えるが。

「・・・・・・・」

仔竜の名はまだなんとなく呼んではいけないような気がして、小鬼は黙った。
黒い仔竜は黙り込んで小鬼を見つめている。

「くろいの」

呼んで小鬼は何かを思い出したらしく、くすりと笑った。

「いや 昔にな、真っ白い 黒って名前の知り合いがいたんだ」

黒い仔竜は黙って聞いている。

「Schwarz って名前で 美味い酒作るやつでな・・・あいつの作る酒なら待ってでも飲む価値があると思えたんだが」

懐かしそうに小鬼の瞳は黒い竜の向こうをみて揺らいだ。

「とりあえず、黒、Schwarzって呼び名で呼んでもいいか?」

黒い仔竜はゆっくりと瞬きをした。
それを了承のしるしと受け取った小鬼は改めて竜に声をかける。

「シュヴァルツ、出かけるけど、、くるか?」

黒い仔竜はひとつ瞬きをすると、その姿がゆうらりと揺らぎその中から黒い小鳥が宙に舞った。
部屋の宙をひとつ宙返りをすると、それは小鬼の肩にとまる。

「・・・・もう姿変えできんのかよ・・・」

呆れたようにいうと後はもう何も気にした様子もなく、小鬼は黒い小鳥を肩に部屋の外へと跳びだして行った。



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