開始当初いた島からの眺めかな
　絵板で　さっくり描いたけど割りと好き

昔　あの島にいた頃
外海へ向かう坂から光る水面を眺めた

青い空と青い海にはさまれたその向こうに
幸せがあるように見えて

そこへ行く道はこの島から続いてるんだと
そんな気がして




もうあそこへいくことは無いだろうけれど
あのときの人たちにあうことも無いんだろうけれど

あのときの道はいま歩いているこの道に
確かに続いている

波の音を聞くたびに
葉擦れの音を聞くたびに
その道のりを心の中で行き来している


愛しあった人も
傷つけあった人も
出会って関わりあえた人たちすべてに
あなたの行く先に　光あれと
おれが叫んでいるといったら笑うだろうか


風を感じるたびに
時はあそこへ戻る
あの岬から
光る波間に向かって
おれはきっと心の中で叫び続けている