やっとのことで多分 龍都編は終わったかなーーーー
次は架空国砂の国になるかと思います
とりまKOC終わっても思いつくお話ある限り書くかと思いますが
場所変えたほうがいいのかなーとか その話はおいおいアドバイス受け付けます(なんだか
今回はエメルディアががんばってます
絡みがあまりないので こんなイメージなんだけど
ちがってたら ご本人に限らずちぇっくよろしくwww
っていうか!文章やっぱり下手になってるよね??!! すげー反省!!>< いつか書き直そう!
闇エルフが背の高い青年を先導して幾つかの検問をとおり内務室を通りかかった。
緑の中庭の向こうに女性の華やかな声が聞こえる。
聞きなれた声を耳にして文天祥は歩みを緩めそちらをふと見やった。
そして目にしたものの意外さに足を止めた。
「どうかなさいましたか?」
背の高い青年は闇エルフの顔を覗き込むようにして尋ねる。
そしてその視線を追うように文天祥の見てるものを見て、青年も動きを止めた。
「そうなんですよ!うちのラグもね~」
「どこのうちも同じなのですねぃ」
声の聞こえる先には、扉の前、寝転がった女性が白猫を胸に世間話に興じていた。
「あ 天さん!今日はどうされたんで?夏山さんも!」
闇エルフが正気に返るより先に、エメルディアの胸でくつろいでいた白猫が気づいて声をかけてきた。
二人に近づくためキメラの胸から飛び降りた猫につづいて、一瞬で立ち上がりドレスの裾を直した笑顔をつくったエメルディアが何もなかったかのように数歩近づいた。
「おはようございます!よろしかったら内務室でお茶でもいかがですか!」
先ほどの姿は幻覚であったかもしれないというほどの変わり様。
闇エルフは軽い眩暈とともに可笑しさを覚えながら首を振った。
「ご相伴したいとこなんですが、アンスの耳に入れたいことがありまして」
連れの方に軽く視線をむけやんわりと女性陣の誘いに断りを入れる。
が、その言葉に白猫はふかふかのしっぽをぴんっと立てた。
「そうです!そういえば白猫も内務として陛下にお話したいことがあったんでした!」
「あら、白猫さんもご一緒に参ります?」
闇エルフの後ろで夏山青年はふんわりと笑みを浮かべる。
「わたしも一緒に・・!」
歩き出した三人(二人と一匹?)の姿に声をかけ、キメラの娘はあたりに散らばった木屑を足で扉の向こうに押しやると内務室の扉を閉め鍵をかけ追いつくために走り出した。
国王執務室の前の衛兵に取り次いでもらう間、白猫はぼそぼそと闇エルフに今朝の件を話していた。
「やっぱり話しておいたほうが良いですよねぃ?」
「どうぞ、お入りください」
闇エルフが返事をする前に衛兵が戻り扉を開けた。
「その判断は正しいと思いますよ」
衛兵に軽く会釈をして闇エルフは部屋の中へと足を向けた。
その足元を白猫が軽く走り抜ける。
「陛下!いま机の中に隠したものは何ですか?!」
「みんな、おそろいでどう。、、、なんでもないよ、大福とかじゃないから!」
机の上に丸くなって閉じた引き出しを見てる白猫と白猫の剣幕に動揺している国王とその姿に夏山青年は浮かんだ笑い声を手で押さえた。
「シャオさん、大福取り上げるのは後にして我々が来た用件を伝えましょう」
同じく笑いをこらえた様子で闇エルフは用件を切り出した。
その姿に国王の顔が軽く引き締まった。
「今朝、港で彼と出会ったんですが、気になる話を聞いたんだ」
促すように文天祥は青年のほうを振り返った。
「夏山くんだったかな 久しぶりだね どんな話かな?」
さりげなく机に鍵をかけると国王は客人に向けて話を促すように笑みを見せた。
「恐れ入ります。噂話など王様のお耳に入れるのもどうかと思いましたけれども、お役に立てればと思いましたので伺わせて頂きました。」
大きな体を小さくするようにして前置きを述べると神妙な面持ちで青年は言葉を続けた。
「滞在している土地で、陛下のお国が戦争準備をしているって噂を耳にいたしましたので、本当のところを皆様に伺おうとこの国に参りましたのです」
アンスウァラーは一瞬話の内容を飲み込めずその視線を友人に向けた。
闇エルフはその視線を受け止め補足する。
「一国だけじゃないらしい」
「・・・・」
黙り込むその国王の下で机に立ち上がった白猫が夫の胸を短い前足で叩いた。
「今朝シャオも他の国から同じ内容の真偽を聞かれたんです!!」
「何でそんな噂が」
後ろの椅子に座り込んだアンスがぼんやりと呟く。
「噂じゃ弁解するところがないじゃないか」
そう。噂であるからこそ、公式に違うと発表することもおかしく、また下手をすると逆に取られかねない。
「本当はそんなことはないのでございましょう?」
「ないない、あるとしたら祭りの準備ぐらいだよ」
柔らかな夏山青年の質問にアンスは軽く手を振って答えた。
「まつり・・・」
みなの後ろで小さく控えていたキメラ娘が呟いた。
「エレさん?」
「戦争準備のような勢いで祭りの準備をしてるんです」
皆に注視される中、キメラ娘は目を輝かせて顔を上げた。
「そういう噂を逆に流したらどうでしょう?!」
「塗り替える、ってこと?」
闇エルフの言葉にエメルディアは力強くうなづく。
「元になる噂があるなら作り変えて更に広げて・・」
キメラはぐっと力を込めてこぶしを握った。
「龍都の祭りに人をがっつり集めます!」
「解決いたしましたようでございますね」
夏山青年がほんわりと笑みを浮かべる。
残りの三人もほっとした表情をそれぞれ浮かべている。
「ええ!ドルフィンリング海賊団に任せてください!がっつり広めてきます!」
そういい残すとすでにキメラ娘の姿は遠くに消えていた。
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