そして らべがそばに置けそうな竜の話が浮かんだので
そしてそして
一晩で全部かけなかったので (泣
つづくという
すいません;;
そこはその世界の臍にあたるところ
闇天使は何のつもりもなくそこを通りかかっただけだった。
「あれ・・・?ここどこだ?」
地と空と水と風と陽と影と何の変わりもないそこに、闇天使は嵌まり込んだ。
一息ついて闇天使は肩の力を抜き首を鳴らす。
だが世界はずれ込んだまま静まり返っている。
「参ったな 帰り道を探さないといけないのか」
ぶつぶつとつぶやきながら闇天使は額の角に意識をあわせた。
ゆらりと銀のそれは溶けるように消え、その位置に同じ色の三つ目の瞳となって瞼を開く。
ゆらりと闇天使は辺りを見回した。
流れる力の向きを三つ目の銀の眼は見出し闇天使を導く。
世界の流れはひとつの点に向かって集まっていた。
「この中・・?」
森の奥の洞窟の中。
引き寄せられるように入り込んだそこには全ての世界が流れ込んでいた。
発光する洞窟の中。
その中心にそれはあった。
闇より黒く創始の光さえもありとあらゆる全てを飲み込んだモノ。
「えっとー・・・」
やばいものを見つけてしまった、そんな顔で闇天使は一瞬目をそらした。
どう見てもそれは暗黒竜か邪竜の卵にしか見えなかった。
見なかったことにして、後ろを向こうとしたその姿を何者かが見つめていた。
闇天使はその視線を感じて動きを止める。
「だからな!見つめても!」
闇天使を見つめているその卵に向かって彼女は指を突き立てて怒鳴りかけ、黙った。
違和感を感じたのだ。
暗黒でも闇でも邪でもない。
いや、それらでもあるけれどもそれだけではない何か。
「おまえ、何だ?」
闇天使は手をかざす。
応えはない。
が。
背を向けようとすると感じる視線が立ち去りがたく、闇天使はあきらめてその卵を抱き上げた。
集まっていた力の動きがふわりと収まる。
「つまり、あれか?おれを呼んだと?」
卵である。
応えはもちろんなく。
しかし執拗な無言の視線はやわらかく閉じられ、闇天使は洞窟から外へと踏み出した。
そこはいつもの世界、たまに通る通り道。
「おまえ、わざわざ次元歪めてまでおれを呼んだわけ?」
闇天使の手の中で、卵は押し黙って外の世界を見つめていた。
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