忍者ブログ
小鬼の日常 およびそれ関連のお話など わからない方は回れ右奨励
[30] [29] [28] [27] [26] [25] [24] [23] [22] [21] [20
[PR]
2024/05/19 (Sun)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2011/07/11 (Mon)
ついか のつもり

やっとクーラーの調子が戻ってまともに呼吸できるようになったし(何

なんか演習RPの前書きでもとかおもったけど
まだはやいみたいだからかけるほうを(なにがなんだか



ご指摘いただいた部分書き直し
感謝!!(´▽`)ノ~❤



数刻後
龍たちの耳は奥の部屋のかすかな物音を捉えた。
部屋に向かって突進する小さな水龍をおってリーヴィ・リーラは足早に追いかける。

「リラ・・・勝手に飲んでも怒られない酒を数本くれ・・」

扉が開くかあかないかのうちに闇天使のうめく様な声が二人を迎えた。
部屋に飛び込んだ二人の後ろから蒼黒い龍が覗き込む。

「まだ吾たちは離れていたほうが良いのではないか?」

心配そうな言葉をかける蒼黒い龍の視線は闇天使の転がるベッドの上を心配そうに右往左往しては覗き込んでいる水龍を止めるべきかと見つめている。

「いや・・もうお前たちなら大丈夫 人とかはまだ遠慮願いたいけどな・・」

胸の上に座り込んだ水龍を抱えると闇天使は身体をゆらりと起こした。
その顔色は青白く、いつもの健康的な色ではない。

「ディラ様 ご気分が優れないのでしたら、お水かお茶のほうが宜しいのでは・・」

客人の様子に美しい眉をひそめてリーヴィ・リーラが尋ねた。

「酒を 最悪料理酒でもいいから持ってきてくれ」

きっぱりと言い切られてしぶしぶとリーヴィ・リーラは部屋を後にする。

「本当に大丈夫か?」

ベッドの横まできてウールカは客人の顔を覗き込んだ。
闇天使は視線だけ蒼黒い龍に向け、薄い笑みをその唇に浮かべた。

「まだお前らは自然に近いからな」

自分の言葉に怪訝そうに首をかしげる龍を、闇天使は手を伸ばし軽く叩くようになでる。

「ディラ様、わたくしお酒のことは良くわからなくて・・」

何本かの瓶を抱えてリーヴィ・リーラは戻ってきた。

「ああ・・!」

相当あわてたらしく、足元の蒼黒い龍に躓いてベッドの上に瓶が転がり落ちた。
青い瓶、緑の瓶が白いシーツの上に転がった。

「これ、リーラ慌てると・・」
「きゅぃー・・」

ベッドの横で騒いでいる龍も目に入らぬように闇天使はベッドの上の瓶を凝視していた。
にたりとその唇が笑みの形を形作る。
手馴れた様子で手の中に自らの羽根を取り出すと軽く魔力を注ぎいれよく切れる刃物と変化させる。
青い瓶の口をまるで手紙の封でも切るように切り落とし口をつけ一気にあおった。

「おい・・」

水でも飲むかのように瓶を空ける姿に龍たちがあっけに取られたように見つめた。
龍たちの視線を浴びながら、闇天使は白い龍が持ってきた数本の瓶を同じように空けるとやっと人心地ついたように大きく息をついた。

「よし、うー ちょっと手伝ってくれ」

顔色もいつもの色に戻った闇天使は軽く上掛けを跳ね除けると瓶を抱えベッドから立ち上がった。

「何をするのだ?」

不思議そうに闇天使の後を追う龍を連れてラヴェンディラは窓を開けた。
腰高の窓にも拘らず、テラスへの窓のように軽く外へと飛び出した。

「ディラ様、ここは窓でございますよ!」

リーヴィ・リーラの非難の声をのこして小さな水龍とウールカもその後を追う。

「花の娘?」

庭の真ん中で立ち止まった闇天使をウールカーは怪訝そうに見上げた。

「おまえ 火吐けたよな?」

蒼黒い龍の返事も聞かず手にしてきた瓶を闇天使は地に叩き付けた。
大きな音を響かせて綺麗な色の瓶は粉となり交じり合う。

「これ、溶かしてくれ」
「溶かすとは・・?」

首をかしげる蒼黒い龍に闇天使はガラスの粉の塊を指差した。

「思いっきり熱い火を此れに頼む」

まだ不思議そうにしている龍に闇天使は苦笑いを浮かべた。

「てんにはおれがやれといったと言えばいい」

一瞬後にその場に熱風が巻き上がった。
ほんの一瞬だったにも拘らずガラスの粉は赤く燃える火の塊と化していた。

「此れで良いか?」

返事もせず赤い熱の塊を見ていた闇天使は、いつの間にか自分の頭の上に座り込んでいる水龍に声をかける。

「ちびすけ 冷たい水此れにかけれるか?」

大好きな『まま』に頼みごとをされた小さな水龍が胸を張ると冷ややかな気が巻き起こる。
水龍が呼び出した冷水が熱の塊を包み込むと当たりに熱い水蒸気が立ち込めた。

「汝、何をするつもりなのだ」
「ディラ様何をなさってらっしゃるんですか?!」

やっと遠回りをして庭に来たリーヴィ・リーラの叫ぶような声と水蒸気にむせる蒼黒い龍の声が重なる。
座り込んだまま動かない闇天使の背に三対の翼が現れあたりの水蒸気を扇ぎとばした。
焼け焦げた地面の上の塊を凝視していた闇天使の唇が再びにたりと笑みを浮かべる。
赤い熱い塊が黒ずんでゆき、だんだんと鮮やかな色を浮かべ始めた。

「お前たちのおかげで良い感じに仕上がりそうだ」

いつの間にか闇天使の手の中に白く魔力に輝く羽根が握られている。
手を伸ばすとガラスの塊からその自作のナイフで丸く一欠けらを削りだした。

「硝子の塊を作りたかったのか?」

闇天使の手の中の塊を龍たちが覗き込む。

「さて・・」

手の中の硝子の塊に闇天使は自分の羽に魔力を注ぎこむように力を送り始めた。

「只の硝子が汝の魔力に耐えられる筈が無い・・・?」

弾けるのではないかと慌てて止めかけたウールカーの言葉がとまった。
只の硝子は力を受け止め素人目にもわかる淡い魔力の光を纏い始めていた。

「馬鹿、只の硝子じゃないだろ」

手の中の魔力の光の中、闇天使の笑みが浮かぶ。

「龍の火と水で鍛えた硝子だぞ?」

魔力のアイテムと化した硝子の塊は怪しい光の中、本来の青と緑の透明な色を揺らめかせた。
闇天使は胸元を軽く見せ、手の中の硝子と比べて見せた。

「こっちのほうが妖しいだろ?」

手の中の硝子を振ってみせる。
青緑のマーブル模様の硝子が魔力の軌跡をのこして軽く揺れた。

「それをどうするのだ?」

「此れを餌に釣りをするのさ」

闇天使の言葉にますます混乱を深めた龍たちをよそに闇天使は同じようなものを更に幾つか作り上げた。

「ディラ様 それでどんなお魚が釣れますの?」

おずおずとリーヴィ・リーラが問いかける。
ひとつ小さく硝子を切り出し器用に穴を開け自分の髪の毛で紐を作り水龍へご褒美とかけてやっていた闇天使はその手を止めた。

「何が釣れるんだろうなぁ・・やってみないとわからないな」

戸惑うように闇天使をみる白龍に笑って見せると闇天使は水龍の首に紐をかけてやった。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
■おおぅww
ウー達が大活躍でうれしい~
訂正あるとすればウーの他人の呼び方かな?
なんか長くなりそうなんで、ブログのほうを確認願います~
2011/07/12(Tue)23:05:28 編集
■>てん
さんきゅーw
確認した!
とりあえずなおしてみた!
ラヴェンディラ 2011/07/13(Wed)10:40:05 編集
■ありがとー^^
おっけーでっす
2011/07/24(Sun)01:29:04 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:



1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新CM
[06/21 シャオ]
[06/21 シャオ]
[06/20 ラヴェンディラ]
[06/12 ラヴェンディラ]
[06/12 文]
最新記事
最新TB
プロフィール
HN:
No Name Ninja
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
Designed by TKTK
PHOTO by mizutama



忍者ブログ [PR]